最後の日記

2003年3月3日
私は幸せ者です。
全ての行動に対し
自分の負担が大きくなることを承知で
甘んじて受け入れてくれた人と
出会うことが出来た。

自らを傷つけても
立ち上がっていく人がいた。
私のことで泣いてくれる人がいた。

金曜日のゲネで
最後の言葉を受け取って

「親父〜!!」

と絶叫するマイセンに自分の状況をオーバーラップさせ

新しい命の誕生に対してヴォーグに向かって

「素晴らしい世の中に変えてやる。」

と自信がなく言葉に詰まるモリス。

最後まで演技プランで言えなかったことなんですけど私の演じるはずだったモリスという男は幼い頃に母親を亡くして実力者であった父親に兵としてのありかたを教育されてある程度の地位にたどり着いたときに先代の女王に対して亡き母の面影を重ね、崇拝していき侍従長となって先代女王の遺言を任されてベヴェル女王のお目付け役となり、ベヴェル女王の教育係であるヴォーグに母親像としてではなく一人の女性としての感情を抱いたというのがあったんですが、

台本を渡された時には本当に救いようの無い男と思いました。選択肢の少なさ、ボキャ貧、なによりお目付け役としての頼りなさ。出来ない部分は気持ちでカバー。失敗しても自分流。
そして女王陛下には絶対に見せない侍従長としての顔。
先代に対しての忠実心からのラークの抹殺使命。
国が崩壊しても自分流を替えられないジレンマ。

「これで良かったかも知れん・・・」と呟きながら自分の不必要さを認めた直後に知る自分の子供の存在。そして希望。落ち込んだり老ける時間すら与えられないのを嬉しく思う姿。そういった希望を共に作ってくれたヴォーグへの愛情・・・

でもね、ダンヒルと再会した時に見せた笑顔は強がりだけだったのか、マイセンの素性を知ったときのモリスは恐れで「お主が・・・ラークの息子・・・」と言っただけだったのか・・・
個人として二人が存在していたことが嬉しいけれど立場上で驚きを隠せなかったモリスを見せたかった。

モリスへ・・・人間諦めない限り続きがある。それだけ忘れずにちょっと年を召したお父さんになることを願います。子供が第一優先だけど子供を自分の願う状況に持って行ってくれているヴォーグにも最大の愛情を注いでください。

きっとエデンで育てていた以上の大輪の華が咲くことと思います。

以上 拙い日記に足を運んでいただき有難う御座いました。
今後は不定期ながら『劇的集団 転機与砲』さんからバーナーが外れた時点で再開していきたいと思います。

ひとまず区切りとなります。
今までの人生で私と何らかの形で関わった皆様方に今まで以上の幸せが訪れますように。

船長こと 池田忠夫

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